法人内で無線LANを設置する事案が増えていますが、単純に市販されている無線LANルータを導入することが多くなっており、さまざまな問題が起きてきています。1つめの問題はセキュリティです。設定が面倒なルータもありますので簡単設定で終わらせることが多く、セキュリティが甘くなっている場合が多いです。特にパスワードが分かりやすかったり、中にはパスワードを設定しないケースもあるなど法人利用ではご法度な使われ方も多いです。2つめの問題はアクセスポイントの乱立です。部署ごとに勝手にアクセスポイントを建てることも多く、ID管理がめちゃめちゃになってきます。特に業務用のネットワークと繋げてしまうと不正アクセスの入り口になりかねないので注意が必要です。
無線LANアクセスポイントの乱立について
無線LANルータが数千円で買えるようになり、各PCにも無線クライアント機能がついてきていることもあって無線ルータがどんどん追加され、SSIDが乱立するようになってしまった法人も多いようです。単独で無線ルータが動いており、多くの法人がもともと持っているネットワークに接続してしまうケースが多発しています。セキュリティがしっかりしていれば問題ないことも多いのですが、多くはID管理が雑であったり、中にはパスワードがないものもあります。企業のネットワークはセキュリティが厳しくなってきているのですが、こういった勝手なアクセスポイントが接続すると一気にセキュリティが低くなってしまいます。また基本的に24時間電源が切られることがない無線LANルータですから夜間など攻撃を受けやすいのもネックとなっています。
無線LANを適切に管理すること
法人では乱立する無線LANアクセスポイントについて対策がとられることが多くなっており、廃止して統合することが増えています。ただし、有線LANのみで運用されることも多く、使い勝手の面からアクセスポイントが減らないと嘆く担当者も多いようです。そこで注目されているのが法人向けの無線LAN設備です。一般的に販売されているタイプとは違ってID管理ができ、また、既存のWindowsネットワークとの接続が可能になり、一元管理できるタイプも増えています。管理についてはIDの他に各種端末のマックアドレスも対象となっており、接続機器自体も管理できると好評です。暗号化もしっかりしていますし、接続ログも取れるので万が一の攻撃や盗聴にも柔軟に対応できると期待されています。